スタディング税理士講座の紹介
先日、他の税理士の方と話す機会があり、その際に税理士試験の勉強法の話になりました。その方の中では税理士試験の教材と言えば大原かTACの二択だったようで、「どちらを使いました?」と聞かれました。そこで私が「スタディングというのを使って...」と答えると、その場で検索したもののその方にとってはスタディングを使った勉強方法が想像できなかったようで、色々と質問を受けました。
私にとっては社労士試験や現在勉強中の司法書士試験も含め何年も使ってきた教材であり導入から現在まで特に躓くこともなかったのですが、たしかに他の方からすれば未知の部分が多く興味を惹かれるものかもしれないと気付かされました。
そこで、今回はこれから税理士をはじめ各種資格試験を受けようとしている方などに向けて、キヨ・ラーニング社が提供しているオンライン学習サービスであるスタディングについて紹介していこうと思います。
なお、私自身スタディングは非常に良い教材だと思っているので内容はかなり宣伝寄りになりますが、これに関して関係者から金銭などは一切受け取っていないのでご承知おきください。過去に正式な制度として合格祝い金を受け取ったりインタビューに応じたりしてはいますが今回の記事とは関係ありません。
ということで改めて、スタディングとは、キヨ・ラーニング社が提供しているオンラインで講義動画や問題演習など一連の学習を完結させることができる資格学習サービスです。税理士等の士業だけでなく、TOEIC、危険物取扱者、IT関係など多様な資格に対応しています。
税理士に限って言えば、最大の魅力は価格の安さにあります。例えば宅建士であれば参考書と問題集を1冊ずつ買って公開されている過去問を解けば十分ですが、税理士試験の場合は市販されている本だけで合格しようとしても無理です。というかそもそもロクに本がありません。簿財と消費税法ならTACの「独学道場」なども比較的安価に受けられますが、それ以外の法人税法などは30万円くらいザラにかかります。私も消費税法まで終えて法人税法の勉強に取りかかろうとしてその価格がネックになり、何とか安く抑えられないかと模索した結果行き着いたのがスタディングでした。2026年3月現在、法人税法の講座は標準的な(というか私が良いと思う)プランで58,800円(税込)と圧倒的な安さです。しかも合格すれば10,000円が返ってくるキャンペーンもやっています。ただしそのうちキャンペーンは終わるかもしれないのでそこは事前に確認してください。
スタディングの教材は、講義動画、それに付随するテキスト、一問一答の確認テスト、各単元の演習問題、定期的な総合演習問題、理論暗記ツール、法改正含む直前対策辺りがセットになっています。回答に数日かかり回数に限度もありますが、個別に直接質問できるサービスもあります。
前年の試験が終わる8月頃に提供が始まります。最初から全ての動画等が公開されているわけではなく、3月末頃までかけて順次公開されていきます。「最適なタイミングで次の講義を公開する」という謳い文句ですが、実際には撮影などの都合もあるのでしょう。とはいえ、進捗管理としてはやはり適切なペースだと思います。
オプションとして講義のテキストを冊子として購入することもできます。私の場合は購入せず、マイノートというシステム内で使えるMicrosoft Wordのような機能に要点を打ち込んでいきました。私は教科書には大切なことが過不足なく書かれているから教科書を読み込むのが最高の勉強法だと考えている派閥の人間ですが、学校教育の教科書とは話が違います。講義のテキストをそのまま現物化しただけであり情報が散漫になっているし調べるのにも時間がかかるので、これを買う必要はあまりないと感じました。社労士の時は買ったのですが結局あまり開いていません。実務で使うかもしれないとも考えましたがそれもネットで調べれば大体の情報はすぐに出てくるので今後も使う機会は少なそうです。
スタディングは担当講師などがつくわけではなく、完全に自分のペースで進めていきます。せいぜい6月頃に模試を受けられる程度です。そのため克己心を持って取り組むことができないと後れを取っていくことになりますが、その覚悟もなく税理士試験を受けようとする人はそもそも合格できないので問題ないです。
スマホやタブレットなど視聴する媒体は問いませんが、パソコンで半分動画を映しもう半分にテキストを映すのが良いと思います。

講座とテキストを同時に見る例。
※画像は司法書士講座のものです(以下同じ)。
問題演習は問題を画面で見て解答はコピー用紙や適当な裏紙にでも書けば問題ありません。ただし問題量は乏しく感じるのでそこは大原等の市販の問題集を買うのが良いてしょう。一問一答もあるのですが、社労士や司法書士などの選択式の試験ならともかく税理士試験では不要です。一応講義の後に一通りやってからは全く触りませんでした。

一問一答。
社労士や司法書士等の試験では有用だが
税理士試験では不要でしょう。
理論暗記ツールといって、一通りの理論が網羅されておりキーワード等をブランクにして解くことができるコンテンツもあります。もっとも、試験では理論は全部書かなければならないのでブランク形式はあまり意味がないと思っています。これだけでも理論は十分対応できますが、紙媒体で欲しい人はこれも市販のものを買って対応するのが良いです。私も本は買いました。なんだかんだで本として持っていた方が便利だし、ほら、電車の中とかでスマホを見ているよりも本を読んでいた方が格好いいじゃないですか。

理論暗記ツール。
一般的な理論の参考書と網羅範囲はほぼ同じ。
オプションとして6月頃に模試を受けることもできますが、私は受けませんでした。受けて悲惨な結果が出たら嫌だったので。私はかくも腰抜けチキン野郎なので日和りましたが本当は受けた方が良いのでしょうね。
で、肝心の教材としての質ですが、私は他社の講義を受けたことがないので比較はできませんが(ここは重要)、普通に高いと思います。実際私は法人税法と相続税法でスタディングを使いましたがどちらも1年で合格できました。先述のとおり自分で計画立てて取り組めないと破綻しますが、そんなものは商品としての質以前の問題なわけで、「これを使って落ちたら自分のせいだよ」と言えるくらいの質は十分にあります。むしろ予備校などに通う手間を考えたらこちらの方が良いのではないかとすら思います。予備校に行ったところで(多分)大人数に向けた一方通行の講義を聞くだけなら動画を観るのと変わらないし、(恐らく)講師に直接質問はできるといっても実際問題自分で調べても解決しないような難解な問題などそうそう無いし仮にあったとしても捨て問にしていいでしょう。それにスタディングでも日数はかかりますが一応直接質問できる仕組みはあります。そう考えると(私の主観ですが)予備校に通うメリットは本当に何もないように思えます。
正直、私も最初は安かろう悪かろうと思って始めました。